立川は戦前、立川飛行場を中心とした軍事都市として栄えた街ですが、1977年にアメリカから基地が返還されると、駅の北側を中心に再開発が進み、現在では、お隣の八王子市を凌ぐ多摩地区の中心都市にまで発展しました。
また、立川は元々、映画の街として有名でしたが、最近ではアニメの聖地として若者の人気を集めています。
この記事では、再開発で生まれた立川北口の観光スポットや映画館、そしてラーメン店が集結する立川駅南口など、立川に来たらぜひ立ち寄りたいスポットをご紹介します。
立川の概要
立川市の人口は2022年現在185,000人で、東京の市部では八王子市に次いで第二位です。
居住者は立川駅の西側に広がる富士見町と南側の錦町、西武拝島線沿線の砂川町に多く、駅の北口はGREEN SPRINGSや、ららぽーとなど、20代30代の女性から愛される商業施設が広がっています。
一方、立川駅の南口は、昭和の時代から賑わっている繁華街や場外馬券場などがあり、古き良き立川の面影を残しています。
立川駅
中央線、青梅線、南武線の3路線が乗り入れをしている立川駅は、JR中央線の前身である甲武鉄道の終着駅として明治22年に開業しました。
2022年度の1日の乗車人数は144,000人で、都内のJRの駅の中では上野駅に次いで第14位です。
1998年には多摩都市モノレールが開業し、JRの駅の北側に立川北駅、南側には立川南駅がそれぞれ開設されました。
モノレールの駅は、当初北口のみに設置される予定だったのですが、南口の商店街から反対の声が上がり、急遽南口にも設置されました。
そのため、立川北駅と南駅の距離は400mしか離れていません。
立川駅北口
立川駅の北側は平成28年に再開発が完了し、新しい商業施設が建設されたため、立川市民はもちろん、市外からも観光で訪れる人が増えています。
一方、再開発の対象外のエリアには、飲み屋が連なる繁華街も残っています。
1.ペデストリアンデッキ
北口からファーレ立川まで延びている歩行者専用の高架型歩道、ペデストリアンデッキ。
バスターミナルや周辺の商業施設へのアクセス向上を図るとともに、バリアフリー対策の一環として設置されました。
2.サンサンロード
多摩都市モノレールの高架下に沿って延びているサンサンロード。
美術館や映画館、大人の女性のための商業施設が建ち並ぶサンサンロードは立川のメインストリートです。
冬になると、サンサンロードには10万級のイルミネーションが灯ります。
3.たましん美術館
2020年にオープンしたたましん美術館には、立川をはじめ多摩地域にゆかりのある作家の作品が展示されています。
4.グリーンスプリングス
緑と水を配したスタイリッシュなグリーンスプリングスは、立川のトレンドスポットとして女性に人気があります。
グリーンスプリングスには、ホテルをはじめレストランや公園など、子育て世代の女性のための施設が整備されています。
グリーンスプリングスのパブリックスペースにはベンチややテーブル、そしてキッチンカーも出店していますので、ピクニックにはお勧めの場所です。
5.立川ステージガーデン
眼下には昭和記念公園、遠方には富士山も眺めることができる立川ステージガーデンのスカイデッキは、立川で一番の眺望スポットです。
スカイデッキは24時間開放されていますので、夜景を眺めにやっている人も多いです。
6.ファーレ立川
立川飛行場の跡地を整備して、1994年に誕生したファーレ立川は、ホテル、デパート、映画館、図書館から成る立川アートの発信地です。
東京ドームとほぼ同じ広さのファーレ立川には、ベンチや通路など機能性と芸術性を兼ね備えた109点のパブリックアートが設置されています。
7.シネマシティ
東京で初めての複合映画館、シネマシティ1。
6スクリーン、1025座席があるシネマシティ1は、1992年に閉館した映画館、立川セントラルの跡地にオープンしました。
8.立川高島屋
営業不振のため2023年1月に閉館した立川高島屋。
同年11月に、立川高島屋SCとしてリニューアルオーブしました。
9.北口大通り
家電量販店から個性的な専門店まで、100店舗以上のお店が連なる北口大通り。
立川グルメを食べ歩きする立川バルや、コスプレイベントが行われる立川あにきゃんなど、立川の街の特徴を活かした個性的な催しが行われています。
10.シネマ通り
1950年代、立川には10館の映画館があり、立川は映画の街と呼ばれていて、シネマ通りには、立川で最初にできた映画館、立川シネマがありました。
1969年に閉館した立川シネマの跡地は、現在、駐車場になっています。
11.立川伊勢屋
立川伊勢屋は、アニメ フレームアームズガールに登場した立川を代表する和菓子屋です。
立川の特産品、ウドを怪獣化したキャラクターしたウドラ焼きは、伊勢屋の人気商品です。
12.梅乃湯
1万冊のマンガが読み放題でフリーWiFiも利用できる梅乃湯は、昭和の面影を残している銭湯でありながら、ネットカフェや漫画喫茶の特徴も取り入た、新しいスタイルの銭湯です。
13.柳通り
立川駅北口から中央線に沿って延びている柳通りは、立川競輪所へと続く居酒屋の密集地です。
柳通りの北側には、昭和の面影を残す横丁が広がっています。
立川駅南口
場外馬券場や飲み屋街など、昭和の面影が残っている立川駅南口は、西の錦糸町とも呼ばれるほど、週末は男性の姿が多くなるエリアです。
1.エキュート
改札の内側と外側にまたがる4階建ての商業施設。
館内には病院や保育園、屋上には庭園が完備されています。
2.南口駅前広場
南口の駅前は1990年代まで老朽化した建物の個人商店が建ち並ぶ未開発地区でしたが、2014年に南口区画整理事業が完了し、ペデストリアンデッキや大型商業施設が整備されました。
3.ラーメンスクエア
アレアレアの3階に入っているラーメンスクエアでは6店舗のラーメン店が営業しています。
4.立川日活跡地
立川南通りに面しているいなげやがある場所には、以前、立川で最も大きな映画館、立川日活がありました。
立川日活は1947年に閉館しましたが、今もいなげやの周辺は日活大通り商店街として当時の名前が残っています。
5.すずらん通り
食と音楽の商店街をキャッチコピーにしているすずらん通り商店街。
すずらん通りでは立川フラメンコやイルミネーションなどのイベントが行われています。
6.ラーメンたま館
立川アーバンホテルの1階にあるラーメンたま館。
人気の立川マシマシをはじめ4店舗が軒を連ねています。
7.立川まんがぱーく
子ども未来センターに入っている立川まんがぱーくでは、4万冊のマンガが400円で読み放題のため、週末は整理券が配布されるほど人気の施設です。