聖蹟桜ヶ丘はジプリアニメ「耳をすませば」の舞台となった京王線沿線の街です。
この記事では、桜ヶ丘公園や桜ヶ丘ロータリーなどアニメの舞台となった場所。
そして聖蹟桜ヶ丘駅周辺の名所史跡をご紹介しますので、聖蹟桜ヶ丘の観光やジプリの聖地巡礼の参考にしてください。
聖蹟桜ヶ丘の歴史
東京都多摩市の聖蹟桜ヶ丘は、江戸時代から大正時代まで観光地として賑わった街です。
聖蹟桜ヶ丘という地名はないのですが、この付近が桜の名所だったことから、京王線の駅名が1937年に関戸駅から聖蹟桜ヶ丘駅に改称され、駅周辺も聖蹟桜ヶ丘と呼ばれるようになりました。
聖蹟桜ヶ丘駅
有料特急の京王ライナーをはじめ、京王線のすべての列車が停車する聖蹟桜ヶ丘駅。
一日の乗降客数は51,000人で、京王線の中では10番目に利用者が多い駅です。
聖蹟桜ヶ丘駅は、アニメ、耳をすませばに登場する、杉の駅のモデルになっていることから、駅メロは、主題歌のカントリーロードが使用されています。
アニメの舞台を巡る
聖蹟桜ヶ丘駅の南口から桜通りを進み、耳をすませばの舞台となった場所を巡り、桜ヶ丘住宅を抜けて、旧鎌倉街道まで歩いていきます。
大栗川
駅から3分ほど歩くと大栗川にかかる霞ヶ関橋に到着します。
大栗川は、昔は大雨による氾濫が多かったそうですが、大規模な護岸工事が行われ、現在は川沿いに遊歩道が整備されています。
いろは坂
大栗川を越えた先にある、いろは坂を上った先に、耳をすませばの舞台となった場所があります。
いろは坂は上り坂ですが急こう配ではありませんので、女性や子どもでも問題なく歩けます。
但し、いろは坂は交通量が多く、信号もありませんので注意して歩行してください。
いろは坂桜公園
いろは坂を2分ほど登ると、右手にいろは坂桜公園があります。
聖蹟桜ヶ丘のお花見の名所になっているいろは坂桜公園は、耳をすませばの中に出てきた図書館があった場所です。
いろは坂桜公園は聖蹟桜ヶ丘の街並みが一望できる眺望スポットとして人気があります。
いろは坂の階段
桜公園から次の目的地、金比羅宮までは、日光のいろは坂と同じようなS字カーブの坂道が続きますので、徒歩の方は坂道をショートカットする階段を利用してください。
いろは坂の階段もアニメの舞台になった場所です。
金毘羅宮
耳をすませばで、主人公の月島雫が野球部員の杉村から告白を受けるシーンに登場した金毘羅宮は、恋愛の聖地とも呼ばれている神社です。
桜ヶ丘住宅
金比羅宮から次の目的地、桜ヶ丘ロータリーまでの周辺には、新宿の超高層ビル群が一望できる高級住宅街が広がっています。
1962年に分譲が開始された桜ヶ丘住宅街は「多摩の田園調布」といわれ、販売当初はとても人気があったそうです。
桜ヶ丘ロータリー
桜ヶ丘ロータリーは耳をすませばで地球屋があった場所です。
ロータリーとは信号機のない環状交差点のことで、桜ヶ丘ロータリーは東京で最初につくられた環状交差点だそうです。
桜ヶ丘ロータリーに軒を連ねている商店街。
ケーキ屋、魚屋、床屋、そして郵便局など桜ヶ丘住宅の住人が利用しているお店が建ち並んでいます。
旧鎌倉街道
桜ヶ丘ロータリーから住宅街を抜けて10分ほど歩くと旧鎌倉街道に出ます。
このあたりは鎌倉時代、軍事的な要所になっていたそうで、現在も通り沿いには関所や古戦場の跡が残っています。
小山商店
旧鎌倉街道沿いにある小山酒店は、日本一の地酒屋と呼ばれる有名な酒屋です。
全国各地の日本酒銘柄をはじめ、焼酎 ビール ワインなど3,000種類のお酒が揃っています。
ジプリの聖地巡りの方は旧鎌倉街道が終着地となります。
旧鎌倉街道から聖蹟桜ヶ丘駅までは徒歩15分。
バスもありますが本数は少ないです。
駅北口から多摩川までウォーキング
聖蹟桜ヶ丘駅の北口から多摩川の間には、名所や史跡を巡りながら多摩川へと続くお散歩コースが整備されていますので、ジプリの舞台を巡った後、お時間に余裕のある方は足を運んでみてください。
宮下通り
駅から西へ延びている宮下通り。
低層マンションが建ち並ぶ宮下通りは、駅北口から小野神社へと続くウォーキングコースになっています。
一ノ宮渡しの跡
宮下通り沿いにある一ノ宮渡しの跡。
昔はこの場所から対岸の府中まで、多摩川を渡る船が出ていました。
せせらぎ通り
一ノ宮の渡しの先のY字路を左に進むと、水路と石畳の神南せせらぎ通りがあります。
民家やマンションが建ち並んでいるせせらぎ通りは、地元の人が暮らすのどかな散歩道です。
小野神社
ハートの形が刻まれた御神石がある小野神社は、聖蹟桜ヶ丘のパワースポットとしてカップルにも人気の神社です。
神社の広い境内は、周辺の子どもたちの遊び場になっています。
多摩川の土手
小野神社から5分ほど歩くと、見晴らしの良い多摩川の土手に出ます。
聖蹟桜ヶ丘のお散歩の最後は、京王線の陸橋や対岸の府中の街並みを眺めながら、多摩川の土手でのんびりとしてみてはいかがでしょうか。