永山はどうなってる? 多摩ニュータウンで最初に街びらきした永山の現在

多摩ニュータウン

永山は多摩ニュータウンの第一次入居地区として昭和46年に街びらきが行われた街です。

今回の記事では入居から50年が経過した永山団地と諏訪団地の現在の様子と、今後の再生計画についてご紹介します。

永山駅

小田急多摩線と京王相模原線が乗り入れをしている永山駅。

小田急、京王とも、永山駅を開業しても採算がとれない可能性があると考え、街びらきに合わせての駅の開業を見送り、駅が開業したのは3年後の1974年でした。

そのため、永山団地と諏訪団地の住民は入居後3年間、バスを利用して聖蹟桜ヶ丘駅に出ていたそうです。

永山の商業施設

永山駅前には南口にグリナード永山とベルブ永山、北口にヒューマックスパビリオン永山があります。

グリナード永山

永山駅の南口には永山駅の象徴とも言える商業施設、グリナード永山があります。

1974年にオープンしたグリナード永山は多摩ニュータウンで最初にできた複合商業施設です。

ベルブ永山

駅前広場の先にあるのは1997年にオープンしたベルブ永山。

公民館や多摩市立永山図書館が併設されています。

ヒューマックスパビリオン永山

永山駅の北口には1992年に開業したヒューマンマックスパビリオンがあります。

パチンコ屋、ボーリング場、健康ランドが入ったヒューマンマックスパビリオンは複合レジャー施設です。

永山団地

永山団地は880戸の分譲住宅と3,300戸の賃貸住宅を併せ持つマンモス団地です。

敷地は駅に近い方から2街区、3街区、4街区の4つのエリアに分かれています。

永山団地と諏訪団地は、昭和46年の街びらきに合わせて一斉に建設が始まったため、現在の耐震基準を満たしていない分譲マンションが多いです。

その上、間取りや設備が画一的で現代の住宅ニーズから乖離しているため、新規の入居者が思うように増えません。

2街区は駅から5分ほどの場所にあるのですが、3街区と4街区は駅から離れた高台にあり、高齢者にとっては歩くのが大変です。

永山団地の3街区と4街区の住人は、5人に2人が高齢者です。

永山団地名店街

4街区にある永山団地名店街。

24時間営業のスーパー グルメシティにはお客さんが入っていましたが、他の店舗の約半数はシャッターを閉めていました。

永山団地の再生計画

高齢者が多い永山団地は高齢者向けの賃貸マンションとしてリノベイトするとともに、高齢者が住みやすい団地を新たに建設し、転居を進めていきます。

永山三丁目団地

こちらは移転先のひとつ、永山三丁目団地です。

住民は高齢者が多いのですが近くには商店街がなく、また、駅までも遠いため車がないと生活には不便です。

瓜生緑地

永山三丁目団地から徒歩1分の場所にある瓜生緑地は、団地に暮らす人たちの寛ぎの場所になっています。

諏訪五丁目団地

永山団地に住んでいた高齢者の転居先として、中諏訪小学校の跡地に建設された諏訪五丁目団地です。

多摩市立教育センター

諏訪五丁目団地の前には、子どもがいなくなったため廃校となった小学校の校舎を利用して建てられた多摩市立教育センターがあります。

教育センターでは、高齢者と児童の福祉サービスを行っています。

諏訪団地

諏訪団地は現在の建物を解体し、子育て世代を対象にした分譲マンションに生まれ変わります。

多摩ニュータウンで最も早く、1971年に入居が開始された諏訪二丁目住宅の解体現場です。

二丁目住宅には 640世帯、1,200人が住んでいました。

ブリリア多摩ニュータウン

2013年に諏訪団地の跡地に建てられたブリリア多摩ニュータウンは、全7棟 1,249 戸の大型マンションです。

ブリリア多摩ニュータウンには、カーシェアリングの駐車場や公園、コンビニ、保育園なども完備されています。

諏訪団地名店街

カフェなど飲食店が中心の諏訪団地名店街は、団地に住んでいる方々の憩いと語らいの場所です。