新選組の土方歳三の出身地で有名な日野は、江戸時代は宿場町として栄えた街で、今も当時の史跡や寺院が残されています。
さらに、水の郷と言われる日野には湧き水や河川など、のどかな雰囲気の水景が広がっています。
この記事では日野駅から歩いて行ける日野市の見どころをご紹介しますので観光やお散歩にお役立てください。
日野駅
民芸調の入母屋造りの駅舎が特徴的なJR中央線の日野駅。
日野駅の東側には、新選組ゆかりの地と日野用水の街並み。
西側には畑や果樹園が広がるのどかな田園風景など、駅を中心に日野の見どころが広がっています。
日野駅東側の観光スポット
日野駅の東側には神社や資料館など新選組にゆかりの場所が点在しています。
新選組ゆかりの地
佐藤彦五郎新選組資料館
新選組に資金面や武道を通して支援をしていた佐藤彦五郎の資料館です。
資料館には土方歳三にまつわる愛刀や掛け軸などが展示されています。
日野宿本陣跡
甲州街道沿いにある日野宿本陣跡です。
本陣とは参勤交代で江戸へ向かう大名や諸藩の武士達が利用していた宿のことで、この日野宿には佐藤彦五郎の道場もありました。
日野宿本陣の中へ入るには入館料が掛かるのですが、スタッフの方にお願いすれば、日野宿の歴史や新選組との関りについて詳しい説明を聞くことができますので歴史好きの方にはおすすめです。
日野宿本陣の駐車場になっている場所には佐藤彦五郎の天然理心流の道場がありました。
近藤勇、土方歳三、沖田総司、井上源三郎、山南敬助ら新選組主要メンバーは、この道場で出会いました。
日野宿交流館
日野本陣の斜め前には、日野宿や甲州道中、新選組等に関する地域の資料が展示されている日野宿交流館がありますので、興味のある方は本陣と併せて立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
八坂神社
日野の鎮守様として親しまれている八坂神社は、新選組ゆかりの神社として知られています。
八坂神社には近藤勇や井上源三郎らが奉納した古武道の流派、天然理心流の剣術額が展示されています。
新選組にまつわる観光地が建ち並ぶ日野駅の東口から日野宿までの甲州街道沿いは、レンガ造りの薬局やレトロな写真館など、観光客のために整備された地域です。
宝泉寺
日野駅東口から3分ほど歩いた場所に、井上源三郎の菩提寺である法泉寺があります。
新選組六番隊隊長で、近藤勇の兄弟子であった井上源三郎の墓と顕彰碑の前は、新選組ファンの姿が絶えません。
井上源三郎資料館
甲州街道の北側の住宅街の一角には、香取慎吾が近藤勇役を務めた大河ドラマ「新選組!」を契機に開館された井上源三郎資料館があります。
飯綱神社
法泉寺から50メートルほど歩いた場所にある飯綱(いづな)神社は、日野の隠れた観光スポットです。
土手の上に建つ日野駅と同じ高さに神殿があるため、駅や中央線を間近に眺めることができます。
日野用水
多摩川から水を引き日野の田畑を潤していた日野用水。
日野は日野用水のおかげで多摩の米蔵とまで言われるようになりました。
用水路は昭和50年代に一度、暗渠化されましたが、2009年に開渠され、今では日野に欠かすことができない風景になっています。
日野の観光スポットには観光客向けに案内板が設置されていますので、わかりやすく歴史を学ぶことができます。
日野駅西側の観光スポット
観光地化された駅の東側と比べると、畑や用水の風景が広がる日野駅の西側は、日野の自然を満喫できるエリアと言えます。
日野駅から東光寺へと続くバス通り沿いは、田畑と民家が広がるのどかな地帯で商店やコンビニもありません。
自販機もありませんので、観光やピクニックなら飲み物と食べ物を持参した方が良いでしょう。
よそう森公園
駅から15分ほど歩くと左手に「よそう森公園」が見えてきます。
ユニークな公園名ですが、この公園の近くに矢倉を建ててコメの収穫状況を予想していたことから名付けられたそうです。
よそう森公園の脇にある水路では、子どもたちが水遊びやザリガニ釣りをしています。
水車堀公園
よそう森公園から3分ほど歩いた場所にある水車堀公園。
水車堀公園には、日野の原風景の一部である水車小屋が復元されています。
東光寺緑地
カタクリなど日野市では珍しい植物が自生している東光寺緑地。
草木に覆われた緑地では湧水を見ることができます。
東光寺大根
東光寺緑地の周辺には、豊かな水を利用して梨やブルーベリーなどの果物、そして野菜を育てている農園が広がっています。
中でも日野の特産品となっているのが東光寺大根で、少し苦みと辛みが多い東光寺大根は漬物に利用されることが多いそうです。
東光寺
日野観光のゴールは成就院 東光寺。
お寺の由緒は難しいので省きますが、東光寺には安産薬師とぼけ封じ観音があります。
東光寺から3分ほどの場所に日野駅行のバス停があります。