晴海フラッグの街びらきを2024年に控えて注目が集まる中央区晴海。
晴海フラッグによって一気に大量の住民が増えることから、東京都と中央区では、商業施設の開業や交通網の整備、そして小学校の開校など、住民の生活利便性を向上させる整備を行っています。
この記事では建設が進む晴海フラッグと賃料が安い公営マンション、そして晴海の交通事情についてご説明します。
晴海フラッグ
東京オリンピック2020の選手村跡地を利用して建設される晴海フラッグは、12,000人の居住人口を見込んでいる、国内最大級のマンション群です。
この記事の取材を行った2023年10月現在、ほとんどのエリアが工事中で、工事関係者以外は中に入ることができなかったのですが、建物の外観と工事の進捗状況をご紹介します。
晴海フラッグはショッピングモールのららテラスと小中学校を取り囲むように、3棟の分譲住宅と1棟の賃貸住宅が建設されます。
分譲住宅はSEA VILLAGE・SUN VILLAGE・PARK VILLAGEの3棟。
PORT VILLAGEは賃貸住宅です。
また、SUN VILLAGEとPARK VILLAGEの敷地内には、SKY DUOというタワーマンションが建設されます。
晴海フラッグの入居予定日
- PARK VILLAGE 2024年1月
- SEA VILLAGE(第一期工区) 2024年6月
- SUN VILLAGE 2024年10月
- SKY DUO (タワー棟) 2025年10月
商業施設を含めた街びらきは2024年4月
PORT VILLAGE
賃貸住宅街区のPORT VILLAGEです。
間取りは1LDKと2LDKの2タイプで、一人、または夫婦での居住を想定した設計になっているようです。
PORT VILLAGEには一般住宅のほかに、見守り施設や、介護サービスが受けられる、シニア向けの住宅もあります。
晴海フラッグの中で入居日が一番早いPORT VILLAGEは、外観からはほとんど出来上がっているように見えました。
PARK VILLAGE
晴海ふ頭公園沿いに建設されているPARK VILLAGEは、レインボーブリッジが眺められる絶好のロケーションですが、駅からは一番離れた場所にあります。
SKY DUO
2025年10月に入居日を迎えるタワーマンションのSKY DUOの建設現場です。
SKY DUOの最高価格は1億730万円、3LDKですと6,000万円台。
都内の新築マンションの平均販売価格が1億円を超える今、晴海フラッグは安さが魅力になっています。
晴海フラッグが安い理由
- 東京都の所有地だった
- 交通利便性が悪い
- 運河沿いで災害のリスクがある
- 選手村として利用されていたため4年ほど経過している
晴海西小学校・西中学校
晴海フラッグの開業によって子どもが増えることを予想し、敷地内には晴海西小学校と晴海西中学校が建設されています。
小中学校は2024年度の開校を予定しています。
ららテラス
晴海フラッグ敷地内には三井ショッピングパーク ららテラスが2024年春にオープンする予定です。
晴海フラッグの分譲を始め、豊洲にある商業施設 ららぽーと豊洲など、臨海エリアは三井不動産が強いです。
晴海のマンション
晴海には1億円を越える高級マンションから家賃3万円の賃貸住宅まで、幅広いタイプの団地が建ち並んでいます。
ドゥ・トゥール
2015年に竣工したタワーマンション、ドゥ・トゥール。
価格は2LDKで1億円越えです。
ザ・パークハウス晴海
晴海運河沿いに建つタワーマンションは2016年竣工のザ・パークハウス晴海タワーズティアロレジデンス。
価格は3LDKで約1億5千万です。
晴海アイランド トリトン
晴海にはお手頃価格の公共賃貸マンションもあります。
1997年竣工のUR晴海アイランド トリトンスクエアガーデンプラザ。
家賃は10万円から28万円です。
晴海ガーデンコート
2000年竣工の区立晴海ガーデンコート。
家賃は2DKで122,000円です。
区立晴海住宅
1967年竣工の区立晴海住宅。
家賃は2DKで28,700円です。
晴海の交通事情
晴海は50年前から変わらず今も陸の孤島で、大江戸線の勝どき駅から晴海フラッグまでは徒歩で20分掛かります。
臨海地下鉄晴海駅
東京都では銀座から有明を繋ぐ臨海地下鉄の開業を計画しています。
2040年には晴海通りの近くに晴海駅が開設される予定になっています。
バスターミナル
晴海ふ頭公園に隣接しているバスターミナルからは、東京駅まで通勤時間帯は1時間に8本のバスが運行しています。
しかし、晴海フラッグの入居が始まれば、バスは大混雑し乗車の順番を待つよりも勝どき駅まで歩いたほうが早いと思います。
晴海BRTターミナル
現在の路線バスに加えて、東京都心と臨海副都心を結ぶ新たな交通システム、東京BRTの運行が予定されています。
建設中の複合的な交通広場、マルチモビリティステーションから、虎ノ門ヒルズや新橋までバスが運行します。
さらに東京都では、水上バスの誘致も検討しているそうですが、晴海は三方を運河に囲まれているため、これからも交通の利便性の向上はあまり期待できません。